LONDON 11〜スタイリングコース1〜
昨日、【Fashion Styling for professional 】のコースが無事終了しました!
本当に大変だった二週間。
まずはその流れを忘れないように。
スタイリングコースもドローイングコースと同じ、《Central Saint Matins》有名はファッションカレッジのショートコースの1つです。
これは、入学前に届いたメール。
初日に持ってくる物リスト。
ですが、デジタルカメラ一回も使わなかったし、パソコンないと授業ならないし、服を使うの全然後だし。
そう、全く宛にならないやつ。笑
ドローイングコースでそれを実感した私は、初日は最低限しか持っていかなかった。
そして正解だった。笑
バスを降りて学校までの道のりはこんな感じで、朝の涼しい風とこの雰囲気で気持ちいいスタートがきれる♡
この道からくる生徒は少なくて、なんか特別感♡笑
そして、これがUnivercity Art College -Central Saint Martins -
すごく大きくて、アートであふれた学校でした。中は思ってたよりもシンプルで、教室がたっくさんある。作業部屋もたくさん。知らない道具もたくさん。そして、それぞれのコースで教室の雰囲気が全然違うから見て回るのも面白い♫
エントランス前
ここでのルールとして、《10デザイナー以上から見つけること》
例えば同じデザイナー(ブランド)からベロア素材をピックアップするだけではトレンドとは言えないということ。
他のブランド(10以上)がベロアを使っていれば、それはトレンド。という具合です。
(私的感覚として、、、日本では例えば1,2ブランドしか打ち出ししてなかったとしても、それがキャッチーで消費者に刺さりそうなものはトレンドと呼ばれる)
この作業もチームでトレンドを4つあげ、ボードを作るといった感じ。
(12人クラスなので、3人4チームに)
トレンドボード
エントランス前には、生徒の作品が飾られていて2、3週間くらいで入れ替わる模様。
たくさんのアートがある中で、このディスプレイがお互いを刺激させてるのかな〜と思ったり。
〜1日目〜 with Katy
初日、気まずくて写真撮れなかったのだけれど。。笑
まずは先生(Katy)の自己紹介。
ロンドン出身の現役スタイリストさんで、これまでの仕事をスクリーンで見せてくれました。
そして、二週間のタイムスケジュールを全員で確認。最終目標は〈撮影〉という事をここで知りました。笑
そして、日によって先生が違うということをここで知りました。
(事前にこのインフォメーションはありません。笑)
そして最初の作業。
2人ペアになって、イギリスで有名なフォトグラファーとスタイリストについて調べ、発表するという授業。
私的には授業なのか?
と、思った。笑
だって、6時間あるうちの5時間はペアで調べる時間。笑
先生はパソコンと向き合ったままで会話ないし。
そして残り1時間で発表。
初日からこのグダグダ感!笑
不安が積もる。。
まぁそれでも、発表になると英語だし緊張するしで私的には大変な1日でした。
〜2日目〜 with Ann
2日目はまず先生遅刻。笑
鍵ないと入れないから教室前でグダグダ感からのスタート。
いろいろ期待してた私でしたので、若干イライラも。笑
それでも授業は「トレンドを探せ」的な感じで楽しかった!!
ここは日本でしてた仕事と一緒で、キャットウォーク(コレクション)からトレンドを読み取るという作業。
私が挙げた2016 AW TREND は〈PINK〉と〈ヒョウ柄〉
完全に自分がスキなやつね。笑
スキな作業だし、コレクションを見てた私には早く終わる作業なのだけれど、
職業病発揮で2つトレンドを探せばいいのに、他のトレンドも気になってしまい、ボードを作るのに時間がかかるという。笑
それでも無事に発表。
面白いのが、12人4チームいてトレンドが被ったのは1つ(シャイニー)だけ。
それほどトレンドが多いということ。
先生が言うには、昔は〈トレンド5〉とか、かなり絞られたらしいが近年はこれが普通なんだそうで。
それは日本も一緒かな。
雑誌によってトレンドと呼ばれるものが違うし、まとまってるようでまとめ切れない感じ。
ここで思ったのは、「トレンド=流行り」ではないという事。
英語でもTREND(トレンド)と使うのだけど、「流行り」って直訳するには少し違った感覚がしました。
私の中ではTREND は「打ち出し」とか、「提案」に近い気がします。
このTRENDを流行らすのがスタイリストや雑誌の役目で、世の中で流行(りゅうこう)にするには、コレクションからトレンドを読み取ったあとが重要。
世の中の今の流れを読み取るセンスと、その流れの少し先をいく魅せるセンスと、そのあとトレンドをリアルに落とし込むセンスとのバランスが。
なんだか、言ってる事むずかしくなってますが笑
日本でスタイリストをしながら「流行り」について考え時に、自分の中ですごくモヤモヤがあって、それが「トレンド≠流行り」でスッキリしたので書き留めておこうと思っただけです。笑
ちなみに、この日も5時間この作業。1時間発表。
(発表時間以外、先生は個人的パソコン作業、たぶん仕事??)
発表の後は、チームを合体させ6人2チームに。
これにて2日目終了。
〜3日目〜 wit Simone
3日目は朝学校に集合し、チーム内でどのトレンドを撮影に反映させるかを決めるという作業。
8つのトレンドから1つに絞るのは中々むずかしく、(しかも、皆さんまだ出会って3日でまともにコミュニケーションも取れてなく、多国籍の個性の強い集まりですから笑)時間かかりましたが笑、
私たちチームは「Layering (レイヤード)」でいくことになりました。
その決めたトレンドを含めた「mood bord」の作成に取り掛かります。
Mood bord は
〈Photoglaphy〉
〈styling〉
〈pose〉
〈hair & make up〉
〈location〉
など、撮影イメージを細かく写真でまとめたボードのこと。『世界観の共有』っていう感じかな。
これを見れば、説明なくともみんな共通認識ができ、同じ方向に向かって作業が出来る。
っていう、作品の土台となる大事なボード。
もちろん、日本での撮影も同じく。
撮影チームには、編集、アートディレクター、ブランドPR、、モデル、フォトグラファー、ヘアメイク、スタイリスト。。。撮影によってチーム編成は異なるけど、ネイリストがいたり、監督がいたり、ダンサーがいたり、とにかく1人ではないという事。
全員が《方向性》を共有しないと、チームがバラバラ、作品がちぐはぐになってしまう。
(とはいっても、人数がいればいるほどまとめ役が必要で、そのまとめ役が編集さんだったり、アートディレクターさんだったり、企画チームだったり。)
でも、私たちチームは全員がスタイリスト役。笑
しかも、外国人同士でカルチャーや好みもバラバラ。そしてお互いよく知らない同士。
そりゃ、上手くまとまりませんわ。笑
チームの雰囲気は最悪でした。
(これはあくまで私の個人的意見ですが、スタイリストをチームにするのは難しい。撮影には基本スタイリストは1人ですし。)
ただ、チームにしたのには理由もあって、
撮影の為に洋服を集めなくてはいけない。課題の12ページ分の服を(しかも、トレンドを含めた)ものを1人で準備するのには時間もお金もかかる。でも、チームで動けばそれが可能になる。
そして、個人的にはいろんな国や人の、『自分とは違ったスタイリング』が楽しみで仕方なかった!
でもでも、本当にこの作業は大変で、
「私はこっちがスキ」「私はあっちがスキ」、「私はこれにしたい」「私はあれにしたい」のぶつかり合い。
もう予想通りすぎて逆に面白い。
これが当たり前の状況だと思う。
ファッションという答えのない中で、それぞれがスタイリストというポジションだけが動いているから。
そして、そのまとまり切らないままの提出は先生のNGをくらいまくり。
まとめきれない中で、なんとか頑張ってまとめた私たち。
それにNGを出す先生。
イライラしはじめるチーム。
もうやりたくないと言うメンバーも。
わたしはどっちも分かる。
生徒として……6人のスタイリストの考えを1つにまとめるのは無理がある。そんな中、一生懸命まとめた。
スタイリストとして……このボードを元にフォトグラファーさんやヘアメイクさんと『世界観の共有』は出来ない。
どこをどうしたらいいのか分からないまま、その日の午後の授業「リサーチ」へ。
先生が連れて行ってくれたのは、
「THE PHOTOGRAPHERS GALLERY 」
写真のストーリー性や、ライティング、レイアウトを見て感じて吸収する時間。
そのあとは、オススメのショップを紹介してくれました。
「LIBERTY」
まず建物のつくりが凄い!百貨店でコスメから服、小物、布など売ってます。ただ、高いです。笑
「DOVER STREET MARKET 」
東京銀座にもありますね。
コム デ ギャルソン デザイナーの久保川 玲さんがディレクションしたセレクトショップ。
ハイブランドから若手デザイナーのアイテムが並ぶ、本当に刺激的な空間。
アイテムももちろん、ディスプレーも必見。
「ANOTHER WORLD 」
シンプルなアイテムが多く並ぶ洋服ブランド。
値段もお手頃で、コスパ力の高い商品がみつかります。幅広い年齢層に人気。個人的にはランジェリーが可愛いかったです。
TOP SHOP
日本にあった規模とは比較にならないほどデカイです。笑 個性的なアイテムが多く、若者や観光客でかなり混んでます。そして、ヘアサロンやネイルサロン併設、アイスクリームやカップケーキも売ってるし、セレクトもしてるので1日いれるかも。笑
はい。これらのショップをサラッと10分単位で見て回りました!笑
さすがに早すぎるけど、
このいかに早くお目当を見つけるかもスタイリストとして大事かも!
慣れてくると遠目からでも分かってきます!笑 わたしも衣装探しはだいぶクイックに一周します。
常に時間に追われてますので、ゆっくりはできません。笑 二度手間ならないように記憶力もついてきます!これはアシスタントの時に鍛えられます。笑
とか、考えているうちに授業終了。
最後は迷子になって帰宅しました。笑
〜4日目〜 with Simone & Ann
リサーチのインスパイアを受けて、再度「mood board」の作成に取り掛かりました。
まずは宿題にした、それぞれの個人mood boardのプレゼン。
この作業がとても大きな一歩になりました。
一人ひとりが全員の頭の中をイメージし、理解し、引くとこは引く、押すとこは押す、話合いが必要ところが明確になって、チームもまとまってきました。
そして、発表前に念のため先生にチェックしてもらいました。
この日は先生2人。
2人そろって「良くなったけど、まだ足りない」でした。
確かに、わたしから見ても足りない部分があった。ただ、何が足りないかをクリアに伝え切れない私の英語力に落ち込む。
結局、先生のくれたアドバイスをそのまま追加してMood board の発表。
……コピーするだけではダメと言われ、もうヤケクソな雰囲気のチーム。
〜5日目〜 with Simone
この日は、朝Ladbroke Grove 駅に集合。金曜日なのでマーケットも賑わっており、そこで衣装探し・リサーチの日です。
Mood boardを元に、使えそうなアイテムを探します。
「Portbello market」
セレクトはバラバラで見にくいですが、いろんなテイストあって衣装探しに向いてるかも。比較的安くで売っていてディスカウントもしやすかったです!冬のアイテムもたくさんあって助かりました。
私は衣装でも、個人的にも使えそうなジャケットをGET♡
「CAMDEN market」
とても大きなマーケット。ヴィンテージショップに囲まれたエリアで、通路はいろんな国のフードが並んでるような感じ。
ヴィンテージショップもたくさんあって、メンズが多いような気がします。オーバーサイズを探してた私たちにはぴったり。わたしはアウター3着買いました。それでも(¥3000)くらい。
ただ、みなさん衣装にお金がかかることを事前に知らされてなかったので不満が多々。
高い授業料(2週間10万くらい)払って、さらに衣装代となると、なかなかですよね。
わたしは職業柄、使えそうと思ったら買ってしまいますが、学生や短期留学となるとためらうのは仕方ない。
家に帰って、それぞれ使えそうな私服を写真で送り合うということになりました。
そしてPM16:00、現地解散。
(先生とは朝の15分だけ一緒でした笑)
つづく。
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