LONDON 12 〜スタイリングコース2〜



〜6日目〜 with Simone 

月曜日は衣装を全て持ってくることからはじまりました。それぞれの私物と、週末買い出したアイテムたち。


午前中に完璧なmood boardを発表、提出をし、それを先生がモデルエージェンシーに送る。





土日もメールでやりとりしながら、なんとか完成させたmood boardは、先生からかなり良くなったと好評をもらい、2日後に撮影が決まりました。





しかし、コーディネートはまだです。笑



次は「STORY board」の作成です。
日本でいうところの絵コンテ、ラフですかね。
ずっとパソコンで資料を作ってきましたが、ここにきて手書きという原始的なやつ。笑


でも日本でも手書きよ!笑


1番早く、イメージしやすいものが出来ます。
コーディネートを組む前に作ることも大事。

12ページという限られたスペースで、どのようにストーリーを魅せるのか、惹きつけるのか、楽しませるのか完成図をイメージしながらコーディネートをし、写真を撮らなければいけないから。



横向きの写真撮っておけばよかった〜
1カット足りない〜
このポーズがほしかった〜

と、撮影が終わったあとにならない為にも。笑




そして、ここでやっとスタイリングです。
わたしがスタイリストの作業の中で1番すきなやつです。笑


みんなの私物をラックに広げ、マネキンに着せながら考えていきます。
1つの世界を6人のスタイリストが作る。




いくら、イメージを共有出来たからといって簡単にまとまる事はありません。
全員がそれぞれクリエイターなのです。
答えがあるわけではないので、話しながらお互いの価値観の擦り合わせです。  

まずそれぞれ自分の納得いくものを作って、意見を言い合い、譲れるとこは譲り、譲れないとこは説得する。


全部で9コーデ必要な中、16コーデを組み、どのバランスがいいかを全員で考え、決定。
先生にチェックしてもらい、「Lovely」を頂きました。



放課後、チームで残り最終確認。
足りないものを買い足したり、撮影道具を揃えたり。

撮影が近づくにつれ、確実に緊張感がでて、一時バラバラチームワークも立て直し、すごくいい雰囲気。






〜7日目〜  with Katy

足りなかったアイテムを足して写真を撮り直す。

最終確認を先生へ。




ここで面白い事が起きた。



前日の先生Simoneがラブリーと褒めてくれたコーデAに対して、今日の先生Katyがちょっとこれだけ変えた方が良いかも。と。

Katyが好きだといったコーデBは、Simoneが微妙な反応をしたやつ。



全く逆の意見すぎて、みんなで「。。。」




でも、これがファッションの面白いところ。


正解なんてなくて、NOという選択肢がなくて、スキという人それぞれの感性。


それがスタイリストというファッションのプロであろうと、素人であろうと、先生であろうと、生徒であろうと関係者なくて、誰が正解っていう事はなく、どれくらい自分のスキ(スタイリング)を見てくれる人に伝えられるかだとおもう。



結果として、私たちはコーデAを変更した。
それはKatyの意見を尊重したのではなくて、その指摘で「そうかも」と共感し、他にもっと良いのができると思ったから。











〜8日目〜  with Simone

まずはスタジオ(学校内)にラックごと衣装を移動。


ちゃんと揃ってるか確認しつつ、スチームをあてシワを伸ばす。
フォトグラファー、ヘアメイク、モデル、スタイリストと、メンバーが揃ったところで、mood boardを見せながらそれぞれにどうしてほしいかを伝える。

ここの『世界観共有』が本当に大事。

かっこいいスタイリングが組めて、凄腕フォトグラファーがいて、スーパーヘアメイクがいて、ウルトラキュートなモデルがいたとしても、ここの共有ができなかったら良いものにはなれない。



だから、mood board はすごく大事で、時間をかけてでも納得のいくものを作る。



それは日本もロンドンも変わらないのだね。 



そして、イメージ通りのヘアメイクをしてもらい、撮影開始。
6人もスタイリストがいるもんだから、わちゃわちゃ感!笑 

でも、目指す方向が一緒だから、気になるところが一緒だし、してほしいポーズが一緒だし、ぶつかり合った仲だから信頼があり、

前なら「わたしはスキじゃない」と思ってたものに対しても、「見てみたい、どうなるんだろう」っていう興味に変わり、


すごく素敵でハッピーな雰囲気で撮影をする事が出来ました。



撮影も予定より早く終わり、最後はオマケカットが撮れる余裕も♡


みんなでがんばりました!!

ほんとにほんとにがんばったと思う!
仕事量からいうと全然少ないほうだけど、これだけの違う文化と感性を1つにまとめあげて、素敵な作品を撮ることができたのは、あきらめずに突き詰めていったから。




スタイリストという立場では、良いこともダメなことも、たくさん学びました。

セミナーをやってる私としては、教え方にもすごく興味があって、このコースを選んだ一つの理由でもある。

教わる立場になってわかる事もたくさんあったし、これまでの反省点もみつけた。
それぞれの過程の大切さも見直すことが出来たし、このコースを受けて良かったと思えた!



そして、クラスメイト、先生、出会いに感謝。







〜7日目〜 

2つのグループに分かれ、撮影を先に済ませた私たちチームは写真のセレクトの日。


朝からテンション高めの皆様♡笑

早く写真が見たい!!


と思ったら、写真データもってる子が寝坊で1時間待ち!笑

みんなのソワソワ感がなんか嬉しかった。
撮影を楽しんだ結果だし、がんばった結果♫


そして、写真とメンバー到着!
みんなでパソコンを囲み、それぞれ好きなものをセレクトしていく。

最終的に1つに絞っていくのだけど、これがまた難しい。笑


素敵な写真が撮れれば撮れるほど、セレクトは難しい。笑

これもいい、でもこれもいい。

それが×6人ですから、なかなか決まらない。

かと、思いきや割とすんなり決まった!!笑



写真を撮っていく中で、もうみんなの頭にある『世界観』が同じように出来上がってるのね。


これがもっとこうだったら。。と反省点の意見も同じだし、載せたい好きな写真も同じ。


あんなにバラバラだったのに、このまとまりようにお互い笑う。


といった感じで、この日は久々のゆる〜い1日。

先生はもう1つのチームの撮影についてるので、6時間野放しにされた私たち。笑

途中で、やる事ないと帰った人数名。
仕事の資料作ったり、おしゃべりしたり、初めてメンバーとリラックスした自由な時間を過ごしました。








〜8日目〜 with Mark , Katy ,Simone


最終日はレイアウトの授業。
デザイナーのMarkが例を見せながら、ここのこれが素晴らしいとたくさん紹介してくれました。


同じ写真でも、レイアウトの仕方や文字フォントでまったく違う印象になる。
(本の出版のとき身をもって経験した笑)



セミナーを受けたあとは実践。






の前に、最終日ランチ♫笑


初めてチームのみんなでおしゃべりしながら穏やかなランチタイムを過ごしました。笑


これまでは、課題に追われそそくさと15分ランチとか、不満愚痴を言いながらとか、ピリピリしたムードだったので、最後のランチがハッピーで本当良かった♡笑



ランチ後は、さっそくレイアウト実践。
いちばんパソコンを使える彼が、目の前でちょちょいと簡単になんか凄い事色々してた。笑


(私は機械オンチなので役立たず)

隣で、こうしたいああしたいを言うだけの女たち。笑

レイアウトはもちろん、Story board に沿って作っていく。

でも、コンテにはないけど、このバックスタイルいいよね。とか、余った時間で撮った最後のExtra shootがかなりイケてたりとか、予想外のものがたくさんあるのが撮影!


そこを柔軟に取り込んで、より良いものに仕上げていく。

12ページという限られたスペースしかないので、全体のバランスがとても大事。


空白を生かしたり、写真をトリミングしたり、文字を載せたり。
お気に入りの写真でも、全体のバランスの為に省いたり。


先生もこうしてみたらどう?これをこうしたらどんな感じ?と、色々アドバイスくれて、
最初のstory boardとは全く違うけど、結果的にカッコ良くとまった。笑


Story boardの意味は?笑

でも、これ良くあること。

イメージで作り上げるstory boardと、実際撮ってみてとは違うのは当然。  
まったく同じ写真は絶対に撮れなくて、一枚一枚が奇跡みたいものだから、その場の空気を取り入れた写真はイメージを超えてくることがある。

だから、Story boardに無いから使わない、使えないではなくて、どうしたら使えるかを考える。


Story boardが必要ないということでもない。
これがなければ、気持ちや方向性をまとめることが難しい。


今回に関しては、表紙候補で撮った写真と私の1番お気に入り写真は省くことになった。

でも、全体のバランスとコンセプトを考えると、それが良いと思ったから、残念だけど納得。


納得出来なかったら、使う方向に説得するよね。笑







そして最後の発表。
2チームバラバラで動いてたから、お互いの作品をここで初めて見る。



あくまで発表。 
なので自分達の考えやポイントを説明しながら作品を見せて行きます。


(これが本当に雑誌となるとき、言葉の説明はできない。いかに写真だけでファッションストーリーを伝えることが出来るかが勝負)




そして、無事私たちも発表を終え、記念撮影。笑


最終発表を見に来てくれたKatyとSimone。

それぞれ、フィードバックもくれて、がんばったとお褒めの言葉も頂きました。



そして、最後は一人ひとり修了証授与でこのコースは修了。






そして、この二週間をまとめたこのブログも終わる。笑



はぁ〜〜時間かかった〜〜笑





気付いたら5時間経ってたよ。笑


二週間を記事2つにまとめることがまずダメよね。笑




では、まとめます。←


知念美加子、スタイリストという仕事を見つめ直すことと共に、日英での違いはあるのかを探し、更に教え方を学ぶという目的は達成しました!

そして、とてもいい経験と良いところも悪いところも身をもって学ぶ事が出来ました!!


このコースを受けて良かったです!!
スタイリストに興味のある方、この経験なかなか出来ないと思うのでオススメです!

スタイリストの方には少しツライかもしれません。正直、一人でやってきた事をグループでやるのは難しかったです。

でも逆に言えば、それを乗り越えて出来上がった作品は素晴らしいものになる。
自分には足りない部分が見えてくる。
グループ学習だから得られるものもあるので、結果オススメです。笑


強いて言えば、もうすこし先生と生徒のコミュニケーションの場があると良かったなと思いました。


先生もすごく優しいかったです。
別れ際の最後の質問で、撮影でモデル使うといくらかかるか?と聞いたら、

モデル事務所や必要な項目などを細かく書いて渡してくれました。そして、何かあったらメールして助けてあげるからと言ってくれました。

現役スタイリストの傍ら、チューターという仕事。大変に決まってる。私想像できない。


本当にありがとうございました!!
THANK YOU SO MUCH!!













ここでインプットしたものは、また日本でアウトプットしていきます!!





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